劇場アニメ『空の境界 「俯瞰風景」』

レイトショーの『空の境界』、観てきました。


連日、かなりの混みようだとの情報を得ていたので、オンラインで指定席予約をして臨む気合いの入れようです。
友人と一緒にチケットを取り、D10と11というど真ん中の好位置で観賞することができました。
上映開始前に女性二人組が隣にやってきて席を探し始めたのですが、チケットをみるとその二人の持っているチケットは連番になっておらず、片方の女性が後ろのほうに移動していきました。
で、その移動していった女性がですね、清水愛にそっくりでした。
顔もそうですが、ストレートヘアーといい、ちょっとゴスロリ入ったファッションといい、驚くほどそっくりだったのです。
マジで清水愛嬢本人だったりして。
断言する自信はありませんが、僕の中では本人認定です。
それからそのまま隣に座った女性、こちらは眼鏡をかけていて「どこかで見たことあるな。この人も声優だったはず……」と思っていたわけですが、こちら門脇舞以との情報がでています。


※追記
やはり本人でした。
門脇舞以の日記を見たら以下の記述が!

■2007年12月18日(火) あいまい@
清水の愛ちゃんとレイトショーへ*
お誘いしたワタクシ、念には念をと事前のWeb予約に初挑戦!
・・・の結果、連番を”列違い”で取っていた惨劇にプチ凹み;
次こそっ次こそわああああ、あ、ぁ・・・当日・・・並ぼう(´・ω・`)


心奪われる鮮やかな俯瞰風景。お喋りも弾む2人でした。

列違いのエピソードといい、間違いなし。


閑話休題
僕は『住めば都のコスモス荘』や『まなびストレート』などのufotable作品のファンなので、『空の境界』も相応の期待を持って観にいきました。
まず、最初にufotable恒例のクレイアニメで「携帯電話の電源はお切りください」ムービーが流れて館内が大いに盛り上がりました。
それから本編が始まりますと、うんうん、真綾たんの両儀式、いいんじゃないでしょうか*1
また、背景美術がすごい。
美術監督池信孝さんの技が冴えわたり、「俯瞰考察」の舞台となる巫条ビルの不気味な存在感が圧倒的でした。
キャラクターの作画も上質で、式のかわいさもチラっと垣間見える描写はハイレベルだと感じました。
ラストシーン、原作の叙述トリックはアニメでは無意味なわけですが、そのかわり式の仕草、表情は必見です。


全編に職人芸を感じる出来映えです。
劇場版『空の境界』はけして派手な作品ではなく、ツウ向けの渋いアニメです。
原作の硬質な手触りをよく再現しています。
早くも奈須きのこ作品のアニメ化でもっとも成功した例となる予感です。
原作を読んでいないと登場人物の関係がわかりづらいと思いますが、それはそもそも原作の第一章がそういう作りになっているので当然のこと。
とにかくこれはアニメ好きにはオススメの作品です。
私はこれから半年間、このアニメにつきあう覚悟を決めました*2

*1:坂本真綾鈴村健一田中理恵と、妙に死種くさい声優陣が揃っています。ついでに音楽も梶浦由紀。でもあのグダグダアニメを忘れるほど引き込まれました。

*2:劇場版『空の境界』は全七部作。月一本ずつの公開ペースなので、最終章は来年6月上映ということになります。