某社にご挨拶

ちょっとした縁があり、とある出版社の編集さんにご挨拶に行きました。
事前に『オタクのための格闘術』はお渡ししてあったのですが、結論から言うと再刊に関する反応は芳しくありませんでした。
一度世に出ている本をもう一度売ろうとなると、部数の面などでもハードルが高いようです。
そのかわりと言ってはなんですが、新しい企画の持ち込みはウェルカムな感じで、まあこれから新しい仕事に繋がれば嬉しいなと。


それにしても、債権者集会では出版権に関する確認をしないといけないですね。
『オタクのための格闘術』に関する著作権は、もちろん著者である僕にあるのですが、それを刊行する出版権は夏目書房が業務停止した現在、宙に浮いた状態となっています。
まあ仮にどこかでこの本を再刊できたとして今さら夏目書房関係者が権利を主張することなどないとは思いますが、再刊の話を持っていった際に版元となってくれる出版社側が出版権の状況を気にする可能性はあります。
これまでの対応から考えて、夏目書房が出版権を放棄する書面を向こうから送ってくるなんてことはあり得ないような気がするので、こちらから積極的に攻めていかないとダメでしょう。
こういう点でも、版元が潰れるというのはやっかいなことなんだなあと実感しますね。