夏目書房のやれやれな話

今日、このはてなダイアリーをチェックして、驚いてしまいました。
エントリー「ごあいさつ」にコメントが付いていて、なんと夏目書房で本をだす予定だったのに、僕のブログで業務停止の事実を知ったというのです。
その方は原稿を向こうに預けたままなので、取り戻したいそうです。
作家としては当たり前のことです。


まあ、考えてみれば私も担当編集者個人からの連絡で業務停止の事実を知ったわけで、夏目書房から公式の書面で連絡がきたということは未だにありません。
何度も言いますが、私は夏目書房から未払いを食らっている「債権者」です。
その債権者にハガキの一枚すら送らないのですから、おそらく関係者で公式な業務停止の報告を受けた人はいないのではないでしょうか。


おそらく夏目書房業務停止の最初の報道である新文化の記事(10月4日更新分)をあらためて見直してみます。

夏目書房が業務停止
10月3日に1回目の不渡りを出し、4日で業務を停止することを説明した夏目純社長による文書を関係者に配布。3年前から売上げが減少し、社員への給与も滞る状態だったことなどを説明している。債権者などへの今後の対応については「現在は弁護士費用もままならない状態のため、直接おうかがいするか、債権者集会を開かせていただくかして、経緯と負債についてお話させていただきます」としている。1992年7月創業。99年刊行の『「買ってはいけない」は買ってはいけない』は50万部のベストセラーとなった。

ここに書いてある「債権者などへの今後の対応」はいっさい反故にされていると言ってよいでしょう。


僕のブログにコメントをくれたid:chaturangaさんは業務停止の事実を知ってご自分のダイアリーに「がっかりで気力が沸かない」と記されています。
自分の知らないところで、出版の予定が崩れ去っていたのですからショックは大きいでしょう。
こういう心無い会社ですから夏目書房は潰れるべくして潰れたのかもしれません。
しかし、許せません!
ふざけてます。
自分も出来る限りのことはしていきたいです。