ついに申込を開始した「アイマスVISAカード」の実力をテキトーに解説してみた

「リボ払いに関して追記」、さらに三井住友カードiDについて追記」しました。エントリー末尾をご覧ください。


アイマスVISAカード募集開始!」by アイドルマスターOFFICIAL WEB


一部で話題になっていた禁断のクレジットカード「アイマスVISAカード」がついに募集開始ですよ!

ITmedia Newsの紹介記事では「このカードならお布施、もといアイテム購入もより楽しくなりそうだ。」なんてネガティブに書かれているけど、実際にこのカードの実力はどうなのだろう。
電子マネー通でクレジットカードもそれなりに詳しいワタクシがテキトーに解説してみましょう。


実際に申込ページの情報を確認してみた感想としては「ハードルが低く良心的な設定だな」といったところ。
まず年会費が「初年度無料」というだけでなく「前年度のカード利用」があれば翌年度も無料になるということ。
極端な話、一年に一回でもこのカードで買い物をすれば年会費無料で使い続けることができるわけです。
お店に限らず、それこそamazon楽天で使えばOKということ。
千円とか二千円くらいの年会費を取られるカードは珍しくないので、「条件付きでずっと無料」というのは悪くないでしょう。
年会費無料ならコレクターズアイテムとして(あるいはネタとして)とりあえず持っておく、というチョイスもアリです。
入会者には「アイドル10種オリジナル名刺」という特典も付きます。
強制的に会費を徴収する設定にはなっていないわけですから、少なくともこの「アイマスVISAカード」自体は断じて“お布施カード”などではないと思います。


また、支払いは原則として「マイ・ペイすリボ」とのこと。
いわゆるリボ払いですね。
リボ払いとは月々に支払う金額を固定する支払い方法のことです。
例えば「月に五千円支払う」と設定している人が二万円の買い物をした場合、四ヶ月間で五千円づつ支払う形です。
ただし、ひと月めで繰り越した一万五千円分からリボ払い手数料(つまり金利)が発生します。
「じゃあ現金で払うより損じゃん」と思った、あなた。
大丈夫です。
リボ払いでひと月に払う金額は申し込み時点で五万円までに設定できます。
この設定で毎月五万円以下の買い物に抑えれば事実上の一括払いとなり、手数料は発生しません。
使用した分だけポイントが貯まるので、むしろ現金よりお得にすらなるわけです。
五万円という金額は家賃や水道光熱費をカードで引き落とすような用途には向きませんが、ネットやお店でショッピングする分には十分実用に耐えます。
(↓に追記しました。カード到着後、リボの支払い金額設定は限度額いっぱいまであげられます)
また一般的にリボ払い専用カードは通常のカードよりも審査に通りやすいというのが通説です。
そういう意味でもハードルの低いクレジットカードになっています。


最後にこのカードの信用性や利便性について。
発行会社はなんといっても由緒正しき「三井住友カード*1です。
下手したら武○士やア○ムみたいな消費者金融系カードやどこぞのスーパーのカードよりもステータスがあるかもしれませんw
また、国内でクレジットが使えるお店ならほぼ間違いなくVISAブランドが使えるので、お店での買い物にも支障はないでしょう。
え?
「こんな恥ずかしい絵柄のカードをお店のレジに出せない」だって?
そもそもゲーセンでアーケード版アイマスをプレイする勇気もないようなチキン野郎にこのカードを持つ資格はありません。


気になるのは、このカードが三井住友カードiD一体型かどうか。
iDが搭載されているのなら、実用性はさらに高いと言えるでしょう。


そんなわけで話をまとめてみると

  1. 年会費無料なのでネタとして持つのもアリ(でも年一回は使っとけ)
  2. 申込時点で「マイ・ペイすリボのお申し込み」は“5万円”にしとけ(後日ネットで上限額いっぱいに変更しる!)
  3. クレジットカードとしては普通に使える(「iD」は一体型ではないが携帯と専用カードで使える)

といった感じです。
まあ三井住友VISAの提携カードには「鷹の爪団カード」なんてものもあるくらいなので「アイマスVISAカード」くらいあっても不思議じゃないですよね。
ファンアイテムとして申し込むのはアリなんじゃないでしょうか。

だからまあ、そういうことです。

リボ払いに関して追記

実は「さざなみ壊変」様の記事で「リボ払い手数料を回避するにはネットから支払い金額を限度額いっぱいに設定すればいい」との解説があります。
ただ、これに関してはちょっと気をつけた方がいいかもしれません。
この方法でOKでした。
混乱させてすいません。
今年、「マイ・ペイすリボ」の改正があり初回支払い分(つまり手数料の発生しない事実上の一括払い分)のポイント2倍が撤廃されたかわりに、上限の制限もなくなったのでした。
ということは、限度額いっぱいに設定してしまえば別に「リボ払い専用カード」という点は気にせず使えますね(というか、もはやそれはリボ払い専用カードではないw)。
これで年会費無料の恩恵は残るわけですから、より実用に耐えるカードと言えるのではないでしょうか。


いちおう、他にもリボ払い手数料を回避する方法があります。
それはネットや電話から「リボ払いの臨時増額」を申し込む方法です。
毎月申し込まないといけないのでやや面倒ですが、これなら10万20万使っていようが「たまたま今月は収入が多かったのでまとめてお支払いします」という体で一括払いできます。
さらにこの「臨時増額」の申し込みを忘れてしまった場合でも大手都市銀行セブンイレブン、ローソンのATMで未払い分を支払うことができます。
→参照「リボ払いの臨時のお支払い方法
これならリボ払いの最低支払金額の設定に関係なく、いくら使ってもリボ払いの手数料は取られません。
ただ、くれぐれも「ご利用は計画的に」

三井住友カードiDについて追記

三井住友カードにメールで「『アイマスVISAカード』は三井住友カードiD(クレジット一体型)の機能が搭載されているのでしょうか?」と問い合わせたらけっこう素早く返信が来ました(さすがです!)。

恐れ入りますが、三井住友カードiD(クレジット一体型)の機能はございません。
こちらのカードは「三井住友カード iD(携帯)」や「iD専用カード」をお申込みいただく事が可能でございます。

とのことです。
おさらいしておくと「iD」はポストペイ方式*2電子マネー
使えるのはファミマ、ローソンなどのコンビニだけでなく、タワレコやツタヤ、最近ではタクシーなんかも対応が増えていて侮れません。
ピッとかざすだけで買い物が出来るというやつです。
これの利点は小銭を出す手間が省けると言うだけでなく、コンビニでの数百円の買い物もクレジットカードでポイントを貯める対象になるということです。
もともと三井住友とドコモが共同ではじめたサービスで、携帯では基本的に“ドコモのおサイフケータイ”のみに対応です。
auソフトバンクフェリカ搭載の携帯電話では使用することができません。
もしもドコモのおサイフケータイ対応機種(最近のはほとんど対応)を使っている人なら、カードの申し込み時に「追加カード」として「三井住友カード iD(携帯)」を付与しておくと良いでしょう。
カード到着後に案内に従って携帯で登録すればiDが使えるようになります。


残念ながら「アイマスVISAカード」は三井住友カードiD(クレジット一体型)ではないとのことですが、「iD専用カード」を申し込めるとのこと*3
これはauソフトバンクのユーザーがiDを使う数少ない方法のひとつですので、メリットはあると思います。
カードが増えてしまいますが、身近な買い物で使う方法が一気に拡大しますし、ポイントを貯めてオリジナルグッズをゲットする一助になるでしょう。
実用性はちょっとアップ、といった感じですね。

*1:三井住友カード株式会社は日本ではじめて(世界でもかなり早い段階で)VISAブランドを発行した会社です。

*2:チャージ不要の後払い方式。普通にクレジットの利用分として請求されるイメージです。

*3:公式の説明ページにはANAカード以外の提携カードは対象外になっているのですが、「※ANAカードを除く提携カード等は対象となりませんが、順次拡大予定です。」との記述があります。これだと「アイマスVISAカード」は「対応予定だけど“まだ”使えない」という風に解釈できます。ただ、ここでは問い合わせデスクの返信に従って「使える」前提で解説しています。なお、カードの申し込み時点では「専用カード」を同時に申し込む項目はありません。(→さらに追記。現在では公式の説明文も修正されました)