藤田和之、復活

3.5戦極旗揚げ戦で、藤田和之が復帰するというニュースが報じられましたね(→スポーツナビ
藤田といえば、PRIDE.34のメインでしょっぱい敗戦を喫して以来の登場です。
この大会を最後にPRIDEは事実上消滅してしまったので、彼こそ「PRIDE」というイベント全体の大トリをつとめた男ということになります(ある意味、象徴的な敗戦でした……)。
しばらく表舞台から姿を消していたのですが、やはりマルコ・ファスのもとで練習していたようですね。


藤田和之は本格的な総合格闘技デビュー前に猪木さんから「度胸をつけろ」と言われて、アメリカの地下ヴァーリトゥードに“サイトウ”という偽名で参戦して勝ったというエピソードがあります。
また、総合格闘技の中でプロレス的な技を見せることが多く、中でも高山善廣戦で見せた変形の監獄固め*1カラム・イブラヒム戦でのラリアットKOはマニア必見ですね。


そんな藤田が戦極に参戦。
藤田はK-1の大会にも出ていたのですが、やはり復帰戦はPRIDEの流れを汲む舞台を選んだということでしょう。
もっとも、藤田はK-1 ROMANEXという大会で当時スター扱いだったボブ・サップを完膚無きまでにボコボコにして、ROMANEXという企画そのものを頓挫させた前科があるので、K-1からはこころよく思われていないのかもしれません。
そういえばこのK-1 ROMANEXという大会は、HERO'Sの前身なのですが、今から振り返ってみると非常に興味深いものがあります。
プロデューサーにアントニオ猪木を据えていたということもあって、ジョシュ・バーネットレネ・ローゼドン・フライといった顔ぶれはIGFの前身でもあるわけです。
次回、時間があるときにこの大会の話を深く書こうと思います。

*1:マサ斉藤さんの得意技