バダ・ハリ大晦日参戦決定

バダ・ハリ大みそか電撃参戦、アリスターとK−1ルールで


個人的には「やはりそうなるか」という感じですね。
良いとも思わないし、悪いとも思いません。
「出場停止処分はないのか」とか、「バダ・ハリは人気だから軽い処分にした」という声もありますが、過去ボブ・サップモンターニャ・シウバ*1が似たような不祥事を起こしたときにK-1側はロクな処分を課さずにやってきた前例があるわけで、「ファイトマネーの全額没収、準優勝の称号と賞金の剥奪、ヘビー級王座の剥奪」というのは妥当なところでしょう。
むしろ甘い裁定をしてきたK-1を観て育った世代であるバダ・ハリが、「俺のキャラならすこしの反則ぐらい許されるだろう」と無意識に思ってしまったとしても仕方のないことだとすら言えます。
そういう意味では、谷川プロデューサーや角田審判部長にも過去の反則行為をいたずらに見過ごしてきた罪があるわけで(角田氏はレフェリーとして試合をコントロールできなかった責任もある)、バダ・ハリの出場停止なんかよりもこの二人の減給処分といったペナルティが一切発表されなかったことのほうが、異常なことなのではないでしょうか?
大きな問題が起きたのに、選手ひとりにだけペナルティを与えて、主催者側が誰一人として責任を取ってない。
社会的な企業倫理に照らせばありえないことだと私は思います。


そもそも、ファイターがリングの上で犯した過ちを償う場所は、やはりリングの上しかない。
私はバダにとって都合の良いK-1ルールではなく、“懲罰試合”としてアリスターと「総合ルール」でやらせるべきだったと思います。
まあ、リングの下のK-1主催者側が誰も責任を取ってないわけですから、リングの上も甘いルールになるのはしかたないところですね。

*1:モンターニャは倒れた武蔵に馬乗りになってマウントパンチを連打というバダなんかとは比べ物にならない反則行為をやらかした。最初は「無期限出場停止」などと言っておきながら二ヵ月後に武蔵と再戦。結局うやむやになった。